PMOスペシャリスト資格を難易度で比較

こんにちは、ミタです。
僕は現在ベンチャーでプロデューサーをしているのですが、それまでは外資系コンサルティングファームでPMOとして大手企業のプロジェクト支援に関わっていました。今回はそんなPMOにとってのスペシャリスト資格を紹介しようと思います。

最近少しづつ認知は増えてきましたが、まだまだ知らない方も多く、どういった資格を取ればいいかわかりにくいですよね!

この記事の要約

この記事では、PMOスペシャリスト資格について詳しく解説しています。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、プロジェクトの管理と支援を行う部門のことです。PMOスペシャリスト資格の種類、難易度、勉強方法を取り上げ、資格の取得がキャリアアップにどのように役立つかを説明しています。資格ごとの特徴や取得のコツも紹介されており、PMOの専門知識を深めるためのリソースも提供されています。

PMOスペシャリスト資格とは

PMOスペシャリスト資格は、プロジェクト管理を専門とする役割を証明する資格です。この資格を持つことで、企業やプロジェクトにおいて重要な役割を果たすことができます。

そもそも、PMOとは「プロジェクトマネジメントオフィス」の略で、プロジェクト管理を支援する部門や組織のことを指します。PMOスペシャリストは、プロジェクトの計画や実行、監視、コントロールを行うことで、プロジェクトの成功を支えます。

PMOスペシャリストの仕事内容

PMOスペシャリストはプロジェクトマネジメントのプロフェッショナルとして、プロジェクトマネージャー(PM)の下で、下記のような業務を行うことが求められます。

  • プロジェクトの計画:プロジェクトの目標を設定し、その達成のための計画を立てます。
  • 進捗管理:プロジェクトの進行状況を定期的にチェックし、必要に応じて調整を行います。
  • 課題管理:プロジェクトで発生した課題を管理し、対応方針を検討し、必要に応じた対応策を実施します。
  • リスク管理:プロジェクトに影響を与える可能性のあるリスクを特定し、対応策を講じます。
  • コミュニケーション:プロジェクトチームや関係者とのコミュニケーションを円滑に行い、情報共有を図ります。

より詳しいPMOの仕事内容については下記の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

PMOスペシャリスト資格の種類

主なPMOスペシャリスト資格3つ

PMOスペシャリスト資格にはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な3つの資格をご紹介します。

  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル):最も広く認知されている資格で、プロジェクト管理の基礎から高度な知識までを網羅しています。
  • CAPM(認定アソシエイトプロジェクトマネジャー):PMPの前段階として取得することが多く、基本的なプロジェクト管理の知識を証明します。
  • PgMP(プログラムマネジメントプロフェッショナル):複数のプロジェクトを統括する能力を証明する資格で、より高度な管理能力が求められます。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

PMP(Project Management Professional)資格は、プロジェクトマネジメントの分野で最も認知されている資格の一つです。米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI:Project Management Institute)が認定しています。国際的な資格であるため、PMP資格は世界中で認められており、プロジェクトマネジメントの標準的なスキルや知識を証明します。

提供団体プロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)
受験日随時
受験方法ピアソンVUEのテストセンターを通じて予約
合格率公式に公表されていませんが、一般的に約60%から70%と言われています
受験費用
  • PMI会員:405米ドル
  • 非会員:555米ドル
※PMI会員になることで、受験費用が割引されるほか、PMIのリソースやコミュニティにアクセスできます。会員費用は年間129米ドルです
受験条件1. 大学卒業者(四年制大学卒業以上)の場合
プロジェクトマネジメントの経験: 少なくとも3年間(36か月)のプロジェクトマネジメントの経験があること
2. 高校卒業者(高卒またはそれに相当する学歴)の場合
プロジェクトマネジメントの経験: 少なくとも5年間(60か月)のプロジェクトマネジメントの経験があること

上記に加え、35時間以上の公式なプロジェクトマネジメント教育を受ける必要があります
おすすめな人
  • プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを追求している人
  • 異なる業界でプロジェクトマネジメントのスキルを活かしたい人
  • グローバルに活躍したい人
  • プロジェクトマネジメントの知識を体系的に学びたい人
  • 様々なプロジェクトに関わり年収を挙げたい人
申込サイトPMI公式サイト

最近は難易度の高い案件や、高単価の案件の募集要項にはPMPの保持が必須要件として記載されていることも多いです。

CAPM(認定アソシエイトプロジェクトマネジャー)

CAPMは、PMI(Project Management Institute)が提供するプロジェクト管理の入門資格です。この資格は、プロジェクト管理の基本的な知識を証明し、キャリアの初期段階にあるPM、PMOや、やプロジェクト管理の分野に興味を持つ人々にとって非常に有益な資格となっています。プロジェクト管理の初歩を学ぶのに適しているので、PMPへのステップアップに有効です。

提供団体プロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)
受験日随時
受験方法ピアソンVUEのテストセンターを通じて予約
合格率公式に公表されていませんが、概ね約60%と言われています
受験費用
  • PMI会員:225米ドル
  • 非会員:300米ドル
※PMI会員になることで、受験費用が割引されるほか、PMIのリソースやコミュニティにアクセスできます。会員費用は年間129米ドルです
受験条件以下のいずれかの要件を満たすこと

1.高校卒業以上の学歴を持っていること
2.1,500時間以上のプロジェクトチームでの経験
3.23時間以上のプロジェクト管理に関する教育を受けていること
おすすめな人
  • プロジェクト管理のキャリアを始めたい人
  • プロジェクト管理に関する知識を証明したい人
  • 将来PMP取得を目指す人
  • プロジェクト管理の基本を体系的に学びたい人
  • 異業種からPM、PMOにキャリアチェンジしたい人
申込サイトPMI公式サイト

特に未経験に近い状態からPM、PMOに転職する場合や、フリーランスとして案件を獲得する場合は自分のスキルの証明になるので積極的に取得しても良いでしょう!

PgMP(プログラムマネジメントプロフェッショナル)

PgMPは、PMI(Project Management Institute)が提供するプログラムマネジメントの専門資格です。この資格は、複数のプロジェクトを統合し、戦略的な目標を達成するためのプログラムを管理する能力を証明します(複数のプロジェクトのことをまとめてプログラム、と言います)。PgMPは、経験豊富なプログラムマネージャー向けの上級資格です。

提供団体プロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)
受験日随時
受験方法ピアソンVUEのテストセンターを通じて予約
合格率非公開
受験費用
  • PMI会員:800米ドル
  • 非会員:1000米ドル
※PMI会員になることで、受験費用が割引されるほか、PMIのリソースやコミュニティにアクセスできます。会員費用は年間129米ドルです
受験条件1. 大学卒業者(四年制大学卒業以上)の場合
プロジェクトマネジメントの経験:少なくとも6,000時間のプロジェクトマネジメントの経験があること
プログラムマネジメントの経験:少なくとも6,000時間のプログラムマネジメントの経験があること
2. 高校卒業者(高卒またはそれに相当する学歴)の場合
プロジェクトマネジメントの経験:少なくとも5年間(60か月)のプロジェクトマネジメントの経験があること
おすすめな人
  • 海外でプログラム管理に関わりたい人
  • 大規模組織で働くプロフェッショナルな人
  • 高度なマネジメントスキルを学習して身に着けたい人
申込サイトPMI公式サイト

2024年8月段階では英語と中国語でしか提供されておらず、試験も非常に難しいため、明確な目的なない場合は受験する必要はなさそうです!

PMOスペシャリスト資格の難易度

資格ごとの難易度の違い

PMOスペシャリスト資格には、それぞれ難易度に違いがあります。ここでは代表的な資格について、難易度の違いを比較します。

  • PMP:難易度は高く、一定の実務経験が必要です。また、試験内容も広範囲にわたるため、しっかりとした準備が求められます。
  • CAPM:PMPに比べると難易度は低いですが、基礎的な知識をしっかりと身につける必要があります。初心者向けの資格といえます。
  • PgMP:PMPよりもさらに高い難易度で、複数のプロジェクトを統括する経験が求められます。高度な知識と実務経験が必要です。

難易度の高いPMO資格3選

難易度が高いとされるPMO資格を3つ紹介します。さらに高難度の資格を取得し、キャリアを高めていきたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

  • PfMP(ポートフォリオマネジメントプロフェッショナル):複数のプロジェクトをまとめて管理する能力が求められ、試験も難解です。高度な知識と経験が必要です。

PMOスペシャリスト資格の勉強方法

効率的な勉強方法5つ

PMOスペシャリスト資格を取得するためには、効率的な勉強方法が重要です。以下に5つの勉強方法を紹介します。

  1. 計画を立てる:勉強スケジュールを立て、毎日の学習時間を確保します。
  2. 教材を選ぶ:公式の教材や参考書を使用し、必要な知識を効率的に学びます。
  3. 模擬試験を受ける:模擬試験を活用し、本番の試験に慣れておきます。
  4. オンラインコースを利用する:オンラインの講座や動画を利用して、効率よく学習します。
  5. 実務経験を積む:実際のプロジェクト管理の経験を積むことで、実践的な知識を身につけます。

資格取得に役立つリソース

資格取得に役立つリソースを紹介します。

  • 公式サイト:資格の公式サイトには試験情報や教材が掲載されています。
  • 参考書:プロジェクト管理に関する参考書を購入し、知識を深めます。
  • オンラインコース:UdemyやCourseraなどのオンライン学習プラットフォームを活用します。
  • 模擬試験:インターネット上で公開されている模擬試験を活用し、試験対策を行います。
  • 勉強会:勉強会やセミナーに参加し、他の受験者と情報交換を行います。

PMOスペシャリスト資格取得のまとめ

この記事では、PMOスペシャリスト資格について、資格の種類や特徴、難易度、効率的な勉強方法について解説しました。PMOスペシャリスト資格は、プロジェクト管理の専門知識を証明する重要な資格です。取得することで、キャリアアップや転職に有利となります。ぜひ積極的にチャレンジしてみてください!

FAQ

資格の取得にかかる総費用はどのくらいですか?

取得にかかる費用は、受験料、教材費、オンラインコースの受講料などを含めて約10万~20万円程度が一般的です。

企業はどの資格を最も評価しますか?

企業の評価は業種やプロジェクトの規模によりますが、PMPが最も広く認知されており、高評価を受けやすいです。海外の場合は、PgMPも高く評価されるケースが多いです。

資格を持つ人のキャリアパスはどうなりますか?

資格取得後は、プロジェクトマネージャー、プログラムマネージャー、PMOディレクターなどのポジションで活躍することが多いです。また、コンサルタントとして独立するケースもあります。

実務経験がない場合、資格取得は可能ですか?

CAPMは実務経験が少なくても取得可能ですが、PMPやPgMPは一定の実務経験が必要です。実務経験がない場合、まずCAPMの取得を目指し、経験を積んだ後に上位資格を目指すと良いでしょう。

資格取得後の継続教育や更新について知りたいです。

PMPやPgMPなどの資格は、取得後も継続教育(PDUの取得)が必要で、数年ごとに更新手続きが必要です。これにより、最新の知識とスキルを維持することが求められます。

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