PMOやめとけと言われる理由5選と対策を企業目線で解説！

2024年8月3日2024年8月15日

PMO（プロジェクト・マネジメント・オフィス）は、企業のプロジェクト管理をサポートする重要な役割を果たします。しかし、PMOの導入には多くの課題があり、「PMOやめとけ」と言われることもあります。本記事では、PMO導入における代表的な5つの理由と、それに対する対策を紹介します。

僕の周りでもPMOはやめとけ、やりたくない、という声は多いです。今回は導入する企業目線でその理由を考えてみたいと思います。

この記事では企業目線でPMOの導入をやめた方が良いか、ということを記載しています。もし、キャリアとしてPMOになることをやめた方が良いかを考えている場合、下記の記事が参考を参考にしてみてください。

PMOやめとけと言われる理由1：コストが高い

PMOの導入には多くのコストがかかるため、企業にとって大きな負担となることがあります。PMOを設置し、運営するには、専門のスタッフを雇用し、システムを導入するなど、多額の費用が必要です。例えば、新しいソフトウェアの購入や、従業員のトレーニング費用なども考慮しなければなりません。

大手のコンサルティングファームだと、PMOを1人入れるのに200万〜300万かかることもあるため、企業からすると非常にコストが高く感じてしまいます。

資源の効率的な管理：
- 資源を無駄なく活用し、必要なコストを最小限に抑える方法を検討します。
- 既存のリソースを最大限に活用し、新たな支出を抑えることが重要です。
外部支援の活用：
- 専門家やコンサルタントの力を借りることで、内部リソースの負担を軽減します。
- 必要に応じて、一部の業務を外部に委託することで、コスト削減を図ります。
段階的な導入：
- 一度にすべてのシステムを導入するのではなく、段階的に導入することでコストを分散させます。
- 初期投資を抑え、効果を確認しながら進めることが重要です。

これらの対策を講じることで、PMO導入にかかるコストを抑え、企業にとって有益な投資とすることができます。

PMOの導入に対して、従業員が抵抗感を抱くことがあります。新しいシステムや管理方法に対する不安や、慣れ親しんだ業務プロセスが変更されることへの抵抗などが理由です。特に、従業員が自身の役割や業務内容が大きく変わると感じる場合、その抵抗感は強まります。

十分な説明とコミュニケーション：
- PMOの導入目的やメリットを明確に説明し、従業員に理解を促します。
- 透明なコミュニケーションを通じて、不安や疑問に対して丁寧に対応します。
トレーニングとサポート：
- 新しいシステムやプロセスに対するトレーニングを実施し、従業員がスムーズに適応できるよう支援します。
- 導入後も継続的にサポートを提供し、問題解決を迅速に行います。
従業員の意見を取り入れる：
- 導入プロセスの初期段階から従業員の意見やフィードバックを取り入れ、適切な対応を行います。
- 現場の声を反映することで、抵抗感を減らし、導入のスムーズ化を図ります。

これらの対策を実施することで、従業員の抵抗感を軽減し、PMOの導入を円滑に進めることが可能となります。

PMOを適切に運用するためには、専門知識やスキルが必要です。これが不足していると、効果的な運用が難しくなります。例えば、プロジェクト管理の基本的な知識が欠けている場合、PMOのメリットを十分に引き出すことができません。

PMOの効果を最大限発揮するには、導入する企業側もPMOを最大限活用できるようにプロジェクト管理についての知識を持っておくことが必要です！

専門知識の習得：
- PMO運営に必要な専門知識やスキルを習得するための研修を実施します。
- 社内外の専門家を招いて、継続的な学習機会を提供します。
運用プロセスの標準化：
- 効果的な運用プロセスを標準化し、全員が同じ方法で業務を進められるようにします。
- 定期的にプロセスを見直し、改善点を洗い出します。
定期的な評価とフィードバック：
- PMOの運用状況を定期的に評価し、成果を測定します。
- フィードバックを基に、運用方法を継続的に改善していきます。

これらの対策を講じることで、PMOの運用方法を改善し、より効果的なプロジェクト管理が実現できます。

PMOの導入によりプロジェクトの透明性が向上するはずが、逆に情報が不透明になることがあります。特に、情報の共有が不十分であったり、コミュニケーションが不足している場合にこの問題が発生します。

透明なコミュニケーションの促進：
- 定期的なミーティングや報告会を開催し、情報を共有します。
- 全員がアクセスできる共有フォルダやツールを活用し、情報の一元化を図ります。
情報共有の仕組みを整える：
- プロジェクトの進捗状況や重要な決定事項をリアルタイムで共有できる仕組みを整えます。
- 必要な情報が迅速かつ正確に伝わるよう、情報の流れを最適化します。
透明性を評価する指標の設定：
- プロジェクトの透明性を評価するための指標を設定し、定期的にチェックします。
- 指標に基づき、必要な改善を行い、透明性の向上を図ります。